「高崎店長のお部屋」 〜 濱川学院 ✖️ジュンク堂 コラボレート企画* 〜 

 

 瓦町FLAG3階にありますジュンク堂書店 高松店の高崎立郎店長のブックレビュー付き、おすすめ本のコーナーです。 

毎月2冊、数多くあるジュンク堂の蔵書の中から、選りすぐりの一冊をご紹介いただき、店長みずから執筆された「ブックレビュー」をUPしていきます。

また、BIBLIO店内に「高崎店長のお部屋コーナー」を増設いたしました。このページでご紹介いただく本は、すべて随時入荷していきます。

本屋の店長さんがお勧めする本を読める機会は滅多にないと思います。BIBLIOにお越しいただければ、こちらの本と共に、じっくりと本の世界に入り込むことができますよ。

みなさんのご来店、スタッフ一同お待ちしております・

 

ジュンク堂高松店 Twitter

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*南新町・田町・常磐町の南部3町商店街と、瓦町 FLAG のジュンク堂書店高松店が展開する「ジュンク堂書店×商店街」コラボレーション企画「濱川学院 meets ジュンク堂書店」

September in 2019

「孤独なバッタが群れるとき」東海大学出版部:前野ウルド浩太郎

 

新書大賞2018を受賞した「バッタを倒しにアフリカへ」の前日譚。

一介の大学院生が少しずつ研究者として成長していく過程を描く、抱腹絶倒ビルドゥングスロマンであり、昆虫学の専門書とは思えないほど軽妙な筆致で描かれる、良質な科学入門書である。

しかしながら「バッタを倒しに~」以上の知的興奮が味わえるところは専門書の面目躍如たるところ。師匠の手を借りながらも次々と新発見を繰り返し、仮説を実験で裏付けしていくその手続きはとても鮮やかで、面白すぎる文章の裏に隠された著者の凄さをひしひしと感じるのだ。

昆虫に興味のない方や、今後科学分野に進みたいと考えている学生にぜひ読んでほしい一冊。ただいま海外武者修行中である著者の復帰が待たれる。

 

高崎立郎(ジュンク堂書店高松店 店長)

「絵を見る技術」朝日出版社

著者:秋田 麻早子

 

素人が生身で絵画と向き合うことはなかなか難しい。

初見で感じた印象から次は、絵の横に架けられた「この作品が書かれた頃、画家は云々」といったパネルを読んでやっと理解した気になる…その繰り返し。

この本は、そんな我われ素人が身につけるべき、絵画をきちんと見るために必要な「ビジュアルリテラシー」の基本について、一から教えてくれる良書。

例えば第一章は、「この絵の主役はどこ?」と題されており、まず着目すべき絵画の焦点について解説が始まる。

光がばっちり主役に当たっている絵はわかりやすいが、そうでない場合は何を頼りにすればよいのか。丁寧な解説と共に、具体例となる絵画も多数掲載されており、「どんどん身についてくる」感覚が味わえる。

美術史や図像学、画家の生涯といった知識がなくとも、「その名画が名画たる条件」を判別する力が身につく、人生を変える一冊だ。  

高崎立郎(ジュンク堂書店高松店 店長)